julycrane0’s diary

ぶれぶれなるままに日暮し

地域コーディネーター

10年前の熱意。

大学の生涯学習論に於いて自らの生き方を問うという主題の元、インタビュー実習に取り組んだ時の。依頼文。

今回、地域コーディネーターの方にお話をお聞きしたい理由は、教職課程を履修し学ぶ中で、地域コーディネーターという存在が長年解決されないまま繰り返されているいじめの問題やこれからの社会においてますます増えるであろう孤独死、また女性の生き方の障害となる別意識の解消、等の社会問題を考える上で、非常に重要な役割を担えるのではないかと考えたからです。学校教育と生涯学習分野が手を組む必要性は調べてみるとよく目にし、知られていることと思います。

いじめの問題では保護者と学校職員との対話を増やすこと、またカウンセラーや医師、大学の研究員などの専門家が協力することにより問題行動の予防と問題の起こった後の迅速な対応が可能となり問題の芽が小さいうちに摘み取ることができると思います。

しかし、保護者側、教員双方に互いへの不信感や恐れが内在しているのが現状だと聞きます。また被害者はもちろん、問題を起こした生徒が居場所を失うのではなく、自らを見つめ安心と緊張の中で変わり、成長していける環境、周囲の態度が必要でしょう。

最近の子どもたちの傾向として耳にするのは、自分のアイデンティティを重視し、今の自分を肯定的に捉えてくれる人としか仲間になろうとせず、変わることを攻撃や恐怖として捉える傾向にあることです。これらは幼少期の体験が原因と思われ、周囲が受け入れてくれないという意識が前提となって起こっているものといえます。実際に受け入れようとする人は少ないのではないでしょうか?

これらを解消するためには無条件で受容してくれる大人の存在が不可欠です。

人をその瞬間で捉えるのではなく、線で見ることができれば、人を恨むこともできなくなるし、むしろ変化を楽しめるようになるでしょう。常に人の目に触れるという仲間に見つめられることは安心であり、恥を知り、見張られることでもある。その中でこそ人の人間力は磨かれていくものだと思います。

わたしのこどもはみんなのものみんなのこどもはわたしのものという意識を持ち育てていけたら問題行動を起こす子も親も減るのではないでしょうか。

そして大人側からして子を無条件に受容するには小さい頃からの関わり合いを持つことが必要だと思います。こうした受容する大人は学校環境のみならず、会社や地域にも必要なのではないでしょうか。これらを考えた結果、地域コーディネーターという人と人を結び合せ、各分野の垣根を超え、率直な情報を学際的に、人とものとお金に引き合わせることのできる存在は非常に重要なのではないかと思いました。