■
言葉がまとまりを失って、
頭の中がザルになったようだ。
もう美しい言葉が生まれない。
単純労働に時間を奪われて、複雑な思考回路は影を潜めた。
まだ、いなくなっていないよね?
頭の中の細胞も、1つの生物と、私は考える。目に見えない思考にも上らない意図を発する生物たち。彼らを裏切ってはいけない。自分という無数の生物の司令官として守りぬかなければならない。
精一杯。
同じことを何度も反芻して、纏めようともがいてる。
あのさ、アイデアって本当にその人のものなのだろうか。
同じ時期に同じようなアイデアを思いつく人が必ずどっかにいて、それは、天から降り注ぐマナなんじゃないかな?
準備が整ってる人がそれを両の手で受け止めるだけ。
そう考えたら、アイデアを盗まれたって、怒ってた自分とか何者でもないって、思って、神様を思った。神様がいなかったら、私は存在すらしていない、考えることも思考の発見と喜びも全て私の意図ではなく神の意図であるなら、神への畏怖の念と同時に無力感に苛まれた。